AMRクラミジア
クラミジア感染症は頻繁に見られる性病です。治療にはマクロライド系抗菌薬であるアジスロマイシンが推奨されていますが、近年、アジスロマイシンに耐性(AMR)となったクラミジアが報告されています。現時点での耐性獲得率は25%程度と言われており、これは、クラミジア感染の4人に1人は初期の治療に失敗することを意味します。
また、性病は症状が出にくく治療効果を自覚することが難しいため、治療期間が長期に及ぶと治療から脱落してしまう方が多く見られます。AMRクラミジアであった場合、抗菌薬は効かず治療を行っていないことに等しいので、症状悪化を招いたり、他人に感染を拡げることになりかねません。確実に治療するために、抗菌薬の効果予測は有効な手立てとなります。
「AMRお薬チョイス」では、感染が判明したクラミジアについて、推奨抗菌薬であるアジスロマイシン(マクロライド系抗菌薬)に対するAMR遺伝子解析を行い、アジスロマイシンが効くタイプかどうかを予測して確実な治療につなげます。