性病はサウナでうつる？？

「どうして私が？」の謎を解説

性感染症は、空気感染や飛沫感染はしないと考えられています。多くの場合、粘膜を介した接触感染が主な感染経路になるため、濃厚な病原体が存在すれば、バスタオルやトイレの便座からも間接的に感染することがあります。

なかでもトリコモナス原虫という病原体は感染力が強く、一緒にお風呂にはいるだけでも感染することが知られています。家族中に感染が拡がる理由になっています。

クラミジアや淋菌なども非常に感染力が強く、また最近では保菌者が増えていることもあり、間接的な接触で感染する機会が増えてきています。

サウナや公衆浴場では、脱衣した不特定多数が狭い場所に集中するため、相対的に感染リスクが高まっていると考えられます。このような場所では、感染者が使用した椅子やマット、バスタオルを共有しないように気を付けましょう。

最近は、本人も気付かないまま性感染症が拡がっています。感染経路が不明なケースが増えていることを認識しておきましょう。