効く薬、効かない薬

一般的な性病は抗菌薬で治療します。性病の種類により使われる抗菌薬の種類も異なりますので、確実な治療のために正確な検査が必要であることは言うまでもありません。

通常、1週間から２週間程度、抗菌薬を飲むことで治療は終了します。なお、抗菌薬が効いても、体内から死んだ病原菌が完全に排出されるまでは、検査で陽性となることがあります。治療効果を確かめるための再検査は、医師の指導にしたがって行ってください。

最近、効くはずの抗菌薬を飲んでも治療効果が上がらない（薬が効かない）ケースが増えています。一部の性病では「薬剤耐性」という抗菌薬が効かない性質に変化した病原菌が知られています。「薬剤耐性」となった病原菌の場合、治療薬や治療方法を変える必要が生じ、治療に時間がかかることとなります。

薬剤耐性が増えている性病の種類として「淋菌」「マイコプラズマ」「ウレアプラズマ」があげられます。「クラミジア」でも報告がありますので、今後、薬剤耐性の性病は増加の一途を辿るものと危惧されています。