「効く薬はどれ?」
これまで、多種多様な抗菌薬が、種々の感染症に幅広く使われてきました。人類の健康維持や感染症治療に大きく貢献してきた抗菌薬ですが、有用であるがゆえに乱用が進んでしまい、現在、抗菌薬が効かなくなる「薬剤耐性(AMR: Anti-Microbial Resistance)」が世界的な問題となっています。AMR感染症による死亡者数は、既に癌による死亡者数を超えており、公衆衛生上の脅威となっています。
AMRの問題は性病(性感染症)でも例外ではなく、薬剤耐性に変化した病原菌が拡がってきています。性病の場合、もともと症状が出にくいため、完治前に治療薬の服用を止めてしまう方がいます。治療を不完全なまま放置すると、病原菌は薬剤の効果を回避する性質(AMR)に変化してしまい、抗菌薬が効かない性質を維持したまま、パートナーを介して拡がって行きます。一度、AMRとなった性病では、その薬剤はまったく効かないため、治療はより困難になり、感染を抑えることも容易ではなくなります。
一例として、代表的な性病である淋菌感染症では、複数の薬剤が効かないスーパー耐性淋菌が出現しており、年々、治療が難しくなっています。
当検査所では、「AMRお薬チョイス」として、効く薬剤・効かない薬剤を判定するサービスを提供しています。
感染が判明した場合には、治療の参考として「AMRお薬チョイス」を是非ご活用ください。