感染症の種類
一般的に、感染者数が多いとされる性感染症は以下の通りです(注: 2021年時点):
クラミジア(Chlamydia): | クラミジアは細菌によって引き起こされる性感染症であり、性行為によって感染します。無症状であることが多く、未治療の場合には、不妊症や子宮外妊娠になるなど深刻な健康問題を引き起こす可能性があります。オーラルセックスでも感染します。 |
淋病(Gonorrhea): | 淋病も細菌感染症であり、性行為によって感染します。初期症状は軽度で、無症状であることが多く、未治療の場合には、不妊症や子宮外妊娠の原因となったり、HIVに感染しやすくなったり、重篤な合併症を引き起こす可能性があります。 オーラルセックスでも感染します。 |
ヒトパピローマウイルス(HPV): | HPVはウイルス感染症であり、性行為や皮膚接触によって感染します。HPVにはさまざまなタイプがあり、一部はがんの原因となることが知られています。 |
ヘルペス(Herpes): | ヘルペスはヘルペスウイルスによって引き起こされる感染症であり、性行為や皮膚接触によって広がります。ヘルペスウイルスは終生感染となり、再発することがあります。 |
トリコモナス(Trichomonas): | トリコモナス原虫による性感染症であり、性行為によって感染します。女性では膣炎、男性では尿道炎の症状が現れることがあります。 |
マイコプラズマ(Mycoplasma) ウレアプラズマ(Ureaplasma): |
性感染症の1種でキスを含む性行為によって感染します。日尿生殖器の不快な痒みや違和感を引き起こすだけでなく、不妊症や流早産、新生児肺疾患の原因の一つと考えられています。 |
梅毒(Syphilis): | 梅毒は細菌感染症であり、性行為や直接の接触によって感染します。初期症状は軽度で、未治療の場合には内臓や神経系に深刻な合併症を引き起こすことがあります。 |
HIV/AIDS: | HIVは免疫不全ウイルスであり、性行為や血液を介して感染します。未治療のHIV感染はAIDSに進行する可能性があり、免疫系を弱めます。 |
カンジダ症 | カンジダ症はカンジダ属の真菌(カビの一種)による感染症で、口や食道、皮膚、陰部、肛門に多く発症します。小さな子どもから高齢者までのあらゆる年代で、決まった場所に集中して発症するのが特徴です。 |
性感染症を治す・防ぐ
性感染症は、性行為や血液を介した感染によって広がる病気であり、健康に深刻な影響を及ぼします。しかし、適切な予防策と早期の診断・治療を行うことによって予防や管理は可能です。
性感染症は、早期の診断と治療も重要です。定期的な検査を受けることで、感染の早期発見と治療が可能となります。感染が疑われる症状がある場合は、早めに検査を受けましましょう。